「黄斑前膜」という目の病気には「黄斑変性」や「黄斑浮腫」といった似た名前の病気があります。こちらの方が有名なのでどう違うのか混乱してしまいますよね。
同じ「黄斑」という部位の病気であってもその症状はさまざま。
「黄斑前膜ってどんな原因で起こるの?」
「手術以外の方法で改善しない?」
「できれば自然治癒してくれるとうれしいんだけどなあ?」
病名を告げられるとそんな気持ちになる黄斑前膜についてです。
黄斑前膜の原因って?
黄斑前膜の原因は、
「網膜に皮脂がついてしまうこと」です。
よく目の病気の原因というと、
「パソコンや細かい作業で目を酷使したから」
「糖尿病が原因で目の病気に」
「血流がよくなくって目に影響が」
「加齢だから仕方ないよね」
といったことが挙げられますが、
黄斑前膜の場合は加齢によることが多いようです。
目玉部分の「硝子体」が年齢とともに縮小していき、
そのときに硝子体の皮脂が網膜上に残ってしまいます。
これが黄斑前膜の状態です。
ちなみに、硝子体の後部が剥離するのは50代以降の方なら
誰にでもあることで、
症状としては、
視力が徐々に低下していって、
物が歪んで見えたり、一部が黒くぼやけて見える症状が現れます。
黄斑前膜は自然治癒する?
黄斑前膜が自然治癒する可能性としては、「5%」だと言われています。
そんなに多い割合ではないですね。
ですので、適切なタイミングでの手術が一般的です。
どんな病気かを知るのにぴったりの動画がありましたでの
ご参考までに貼り付けておきます。
術後の経過含めてとても分かりやすかったです。
黄斑前膜と網膜上膜との違いは?
黄斑前膜と網膜上膜とは同じです。
紛らわしいのですが、呼び方が違うだけです。
ほかにも、
網膜上膜(もうまくじょうまく)、黄斑上膜(おうはんぜんまく)、網膜上膜(もうまくじょうまく)というのも同じ意味です。
紛らわしいのですが、
「網膜」と「黄斑」というのは、いずれも膜が張る部位をさします。
「前膜」と「上膜」というのは、付着した「皮脂」のことをさしています。
<参照URL>
網膜上膜(もうまくじょうまく)、黄斑上膜(おうはんじょうまく)、網膜前膜(もうまくぜんまく)、黄斑前膜(おうはんぜんまく)の手術
http://www.aikeikai.jp/erm.html
はやし眼科 臼井クリニック
黄斑前膜