代謝サポート成分のサプリメントでよく知られているのが「コエンザイムQ10」「αリポ酸」「Lカルニチン」などです。もともと医薬品として用いられていた成分がサプリメントとして医薬部外品で購入することができるようになりました。代謝の低下というのは、つまり老化現象です。美容面では肌の衰え、髪の衰えなどすべての衰えにつながるもの。こうした代謝をアップさせるサプリメントは、年齢による代謝力の低下を食い止める「救世主」のように思われがちですが、効果的に取り入れるためにはいくつかのポイントがあります。
食事でエネルギー源を取ったうえで、食後に
体に必要な栄養素は外部から補給する必要があります。その基本となるものが5大栄養素といわれる「糖質」「ビタミン」「タンパク質」「脂質」「ミネラル」です。こうした栄養素の中には、体の中の材料をもとに作り出すことができるものもありますが5大栄養素に関しては他で代用することができません。なかでもエネルギー源や体のもとになる「3大栄養素」たんぱく質、脂質、糖質は食事でバランスよくとる必要があります。代謝アップに効果があるとされるサプリメントをいくらとっても、サポートするべき栄養素が不足していれば無駄になってしまいます。サプリメントの効果を発揮するには、きちんと食事をとることが大前提。そのためには代謝サポート成分であるサプリメントを食後に補うというのが理想的です。
代謝アップには、まずマルチタイプのサプリメントを
本来なら健康の土台作りに必要な栄養素は、普段の食事で補えるものです。しかし、偏りがちな食生活や過剰なストレス、食材に含まれる添加物や栄養価の低下などによって、飽食の時代といわれているのに、現代人は食事だけで栄養を確保するのが難しくなっているという何とも矛盾した環境下におかれています。そのような環境の中でまず必要になるのが、ビタミンやミネラルなどがまんべんなく摂取できる「マルチビタミンサプリメント」です。代謝には現代人に最も不足している栄養素であるビタミンやミネラルが、さまざまな役割を果たしています。その中には抗酸化作用のあるものもあり、病気から守ってくれたりします。これらのビタミン類が最低限揃うことが健康のための大前提で、そこから代謝アップを図るべきでしょう。これを抜きでいろいろな成分を摂取したとしても、ほとんど効果が現れません。
土台をしっかりさせたら、プラスアルファーのサプリメントを
食事とマルチタイプのサプリメントでしっかり、健康の土台を固めたら、さらに個別に単体サプリをプラスしていきましょう。たとえば3大栄養素の代謝に係わってくるビタミンB群、マグネシウム、貧血気味の人には鉄分、タンパク質の代謝にかかわるビタミンB6やビタミンC、亜鉛など異なる働きを持っています。ご飯が大好き、脂っこいものが大好き、野菜はあまり食べないなど食事内容に応じて利用するといいでしょう。どちらにしても、必要最低限の栄養素を摂取したうえで、プラスするサプリメントを選ぶことが大切です。