ブラッシングやシャンプー、リンスなど毎日のヘアケア。髪のコンディションが良くないとあれこれやってしまいがちですが、実は間違っていることも。「ヘアケアの方法はわかっている」という前に、まずは基本をしっかり確認してみましょう。
毛先からブラッシングするのが基本
いきなり頭部からブラッシングすると、毛先で髪がからまってしまいます。からまって力まかせに引っ張ると傷みの原因になります。髪が乾燥していると摩擦によって静電気が起こりますが、これも髪の毛の乾燥を進めてしまうので避けましょう。静電気防止機能のあるブラシや、スプレーなどをした後にブラッシングをします。ブラッシングの役割は2つあります。ひとつは髪についている汚れを落とす。もうひとつは頭皮から出ている皮脂を髪全体に行き渡らせるというものです。シャンプー前にブラッシングすると、頭皮についている脂カスが浮き上がるため、よりきれいに洗うことができます。シャンプー前のブラッシングは目の粗いブラシの方がブラシの先端が頭皮に触れるので、汚れが浮きやすくなります。シャンプー中にブラッシングするのは、キューティクルが剥がれ落ちやすいので絶対にしてはいけません。
シャンプーの回数は、ほどほどに
手順は「予洗い→手のひらにシャンプー→生え際から頭頂部に向かって洗う→洗い終わったら、しっかとすすぐ」というのが基本的なシャンプーのやり方です。シャンプーは、髪に付いたほこりや整髪料、皮脂などを落とすためですが、シャンプーのやり過ぎは頭皮のトラブルを招きます。洗い過ぎによって髪に必要な油分が足りなくなってしまいます。乾燥すると頭皮のダメージがますます大きくなってしまうので、ダメージヘアーに悩んでいる人は、シャンプーの回数を減らしてみると改善するようです。毎回シャンプー剤を使わずに、ただお湯だけで洗い流すというのも頭皮に油分を残したまま汚れを落とす方法です。新陳代謝の活発な10代は毎日シャンプーしてもいいですが、30代以降の女性なら、汗をあまりかかない季節なら2〜3日に一回のシャンプーで十分です。シャンプーでの2度洗いは、よほど汚れた場合以外は不要ですし、むしろ髪を傷めてしまいます。
リンスやコンディショナー、トリートメントは頭皮にすりこまない
リンスやコンディショナー、トリートメントは、シャンプーで落とした髪の油分を補うものです。そのため髪のコーティングの役割をするので、頭皮にすりこまないようにします。頭皮にすりこんでしまうと毛穴をふさいでしまいます。主に髪の毛先や中間部分などの痛みやすいところを中心に塗りましょう。リンスとコンディショナーは、髪の表面を油分でコーティングする役割。一方トリートメントは、コーティングに加えて、髪の内部に栄養成分を浸透させ、ダメージを修復させる役割があります。健康な髪にはリンスやコンディショナー、ダメージヘアーにはトリートメントが向いているので使い分けましょう。