誰かと話しているときに、不意に気になるのが口臭です。相手が口もとを手で覆っていることがあったら気が気でなくなってしまいます。今回は、口臭の原因と歯の関連性に触れるとともに、歯磨きのコツについて伝授します。〜口臭の原因は歯に関係あり〜口臭の原因として、まず第一に、虫歯が挙げられます。穴の開いた部分に歯垢がこびりつき、細菌が繁殖し、口臭の源となります。また、歯周病も主な原因の一つです。歯と歯茎の境目に歯垢が貯まることで、歯肉が炎症を起こし、悪臭のもとになる膿ができてしまうことがあります。歯肉がピンク色でなく、赤黒い色をしている場合は歯周病の可能性が高いので注意が必要です。〜口臭を確かめる方法〜口臭が臭いどうかは自分では判断しにくいことがあります。そこで、口臭の臭いを自分で確かめるために最適な方法は唾液の臭いをかぐことです。手の甲を軽くなめ、数秒たったら嗅いでみましょう。細菌が出した口臭物質が溶けている場合はそれに伴い臭いを感じます。また、口臭チェッカーというものが市販で販売されているので、視覚的に数値で判断したいという方にはこちらも利用すると良いでしょう。その他、確実な方法として、家族に聞くことです。口臭がする場合は遠慮なくいってもらうよう、日ごろの会話でそのようなやり取りを重ねておきましょう。〜口臭を防ぐ歯磨きのコツ〜口臭を伴う細菌が多いのは起床直後です。そのため、寝る前と朝の歯磨きは入念に行う必要があります。コツとして歯ブラシの角度を斜め45度にして、小刻みに動かしながら、一本一本丁寧に磨くことです。このとき、歯肉を傷つけないように注意しましょう。さらに、歯磨き後の仕上げに、デンタルフロスを使用することで歯垢除去率が高まります。ブラシが行き渡りにくい歯と歯の境目まで届くので、虫歯対策にもつながります。ただし、毎食後に歯磨きをするにとどまらず、必要以上のケアをしないよう注意が必要です。返って唾液の損失につながり、口内の殺菌効果が薄れてしまうことがあるので、覚えておきましょう。〜排膿効果のある歯磨き粉も効果的〜歯磨き粉にも気を配ると、より一層口臭対策に効果的です。特におすすめなのが、なた豆を使用した歯磨き粉です。なた豆は良質なミネラル、タンパク質、鉄分とともに、膿を軽減するカナバニンという成分を含んでいます。丁寧な歯磨きに加えプラスαの予防対策を行いましょう。以上、口臭の原因と歯磨きのコツについてご説明しました。日常生活で口臭を防ぐためにも、口臭の原因の元になりやすい、歯についての理解を深めることが大切です。今回紹介したコツをおさえて、丁寧な歯磨きを行うように意識してみてください。