脳腸相関とは?食から考える・腸活で健康に!~

家族の健康を考えていくとき、一番始めにできることとして思いつくのは「食」なのではないでしょうか。人間の体は、主に口から摂取したものからできているため、食事の質の重要さを考えずにはいられません。特に小さな子どもだと、なおのことです。では、「食」において家族の健康を維持するためには、どんなことに気をつけると良いのか、お話ししていきたいと思います。

バランスのとれた食事は健康に必須。「腸活」でさらに一歩前進!?

 食べ物は大きく3つに分類されます。
 ・エネルギーをつくる食べ物
 ・体を作る食べ物
 ・体の調子を整える食べ物
こちらは、耳にしたことのある方が多いと思います。食事にかけられる時間が少ないと、つい栄養バランスが偏りがちになりますが、以上の3つの分類を意識した、バランスのとれた食事を心がけることは健康を維持するためにとても大切です。しかし最近は、さらにもう一歩踏み込み「腸を労り、腸を活性化させる食事」がとても大事だと言われています。これは一体どういうことなのでしょうか。

腸を労わり、病気知らずに! 脳腸相関とは?

腸は、摂取した食材から栄養素や水分を吸収し、老廃物を生成、排出する働きを持っていますが、実は単に消化器官としての役割だけではなく、健康を司る非常に重要な働きを担っているというのです。

なんと、腸は免疫系組織、神経系、内分泌系組織のほとんどが集まっており、心身の健康に大きく関わっているのです。つまり腸の調子が良いと免疫系組織が正常に作用し、病気を防ぐ力が高まります。

また、神経系組織も腸に多く存在することから、腸が元気だと脳もリラックスできるため、ストレスに強くなるというのです。このように腸と脳が関係し合う仕組みを「脳腸相関」といい、腸をいたわると直接脳に作用し、ストレスケアにもなるというのです。

腸をいたわると心と体の両方が元気になるとは、一石二鳥ですよね。では、腸をケアする食事にするためには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。


腸を元気にする食事とは

腸を元気にするために、ぜひ積極的に摂ってほしいものを幾つか紹介します。
・乳酸菌を豊富に含む食品。「酸」に弱く、腸まで届きにくい乳酸菌も多く存在するので、
できれば腸まで届く乳酸菌を選びましょう。
・乳酸菌を増やすオリゴ糖をお砂糖代わりに使ってみると、さらに効果が高まります。
・納豆やキムチなどの発酵食品を積極的に摂りましょう。こちらは、なるべく加熱していないものの方 が効果的です。
・根菜などの食物繊維を多く含む食材を積極的に摂りましょう。
・なるべく温かいものを食べましょう。

以上のことが、腸を元気にすると言われています。なるべく規則正しい時間に3食をすませること、そ してその3食において以上のことができると望ましいのですが、さらに可能であれば、有効な食材は夜に 食べるとより効果的だとも言われています。

安さに惑わされないで!農薬や食品添加物を長期間摂取すると…

最近は実に様々な食材が店頭に並び、消費者にとって食材における選択肢が増えました。選べること自体は喜ばしいことではありますが、だからこそ気を付けなくてはならないことも多くあります。

食品の原産地とポストハーベスト農薬

まずは、食材の原産地についてです。安心・安全な管理がされ、信頼の高さを考えると、国産の食材、特に地元の食材はぜひ活用したいものです。その理由は、収穫された食材は輸送される前に、防カビ・殺菌を目的として

「ポストハーベスト農薬」が散布されている可能性が高いからです。この薬剤には発がん性・催奇形性の物質が多く含まれます。日本からはるか遠く離れた国で生産された食材で、とてもお買い得なものをスーパーなどでよく目にしますが、実はそんな危険性も孕んでいることも認識した上で、食材を選んでいく必要があります。

加工食品に含まれる食品添加物

続いて、加工食品についてです。加工食品の多くに「食品添加物」が含まれていますが、その食品添加物の1つとして食品の品質を維持するための「保存料」が含まれている可能性が高いです。保存料は確かに食材の細菌を抑制し、品質の維持に役立ってはいますが、それは体内に取り込まれた場合、人間にとって有効な腸内細菌まで抑制してしまうなどの弊害が起きることもあります。

現在日本において使用が許可されている「食品添加物」でも、長期にわたって使用した場合に起こる人体への害や、ほかの添加物同士あるいは食材との組み合わせによって起こりうる危険性は未知であり、現段階では使用しても良いと言われているものでも、近い将来使用禁止になるものだって出てくる可能性があります。いわば私たちは実験台の状態でもあるのです。そんな危険なものは、なるべく口にしたくはありませんよね。

さいごに

食は健康さらには生命の維持に決して欠かせないものです。食の分野をはじめとした様々な研究の成果が日々更新されていますので、常に新しい情報を入手し、体にとって必要なものは積極的に取り入れ、マイナスの影響があるものは選ばない、賢い消費者になりましょう。そして自分や大切な家族の健康を守り、維持していきたいですね。

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