皆さんの中で、歯医者に行ってレントゲンを撮り、
黒い影があると指摘されたことはありませんか?
この黒い影が問題なのです。
実はこの黒い影は、歯根嚢胞です。
歯根嚢胞とはなんなのか?
ではこの歯根嚢胞というのはどういうものなのかというと、
歯の根元にできた膿の袋のことをいいます。
この歯根嚢胞ができるまでは、何も感じません。
痛くもなく痒くもなくで、知らないうちにできてしまいます。
そして知らないうちに大きくなり、そのうちにようやく症状が出てきます。
痛みや腫れが出てきます。
また、酷い時は蓄膿症にまで発展し、
体に大きなリスクを与えてしまうくらい怖いのがこの歯根嚢胞です。
歯根嚢胞というのは、歯の神経が死んでしまうと、
その神経が入っていた隙間に細菌が入り繁殖していきます。
これらの毒素や細菌が、歯の根の先からアゴの骨に出てきて膿の袋ができます。
体自体は細菌や毒素が顎の中に広がらないように、
袋を作って閉じ込めようとしていきます。
この袋が、膿の袋です。
この原因は、神経が自然に死んでしまうことや、
誤った根の治療によって起こります。
だいたい、はじめは症状がなく、そのうち痛みがでてきたり腫れてきたりします。
歯根嚢胞には、8つの症状があります。
8種類の症状とは?
① 症状がない
歯根嚢胞は、歯医者でレントゲンを撮ったりしたときに
見つかることが多いものです。
それだけ症状がなくそのまま進行してしまうことが多いのです。
特に歯を治療していたり、神経を取る処置をしていたり、
めずらしいのは前歯をものにぶつけたりしてその歯をレントゲンでみると、
黒い影がみえることがあります。
これは完全なる歯根嚢胞です。
② 歯茎に白いできものができる
歯根嚢胞ができて、アゴの中に細菌が多く溜り膿が溜まってくると、
歯茎から膿が出る穴ができます。
そして、歯茎に白いできものができます。つぶれたりふくらんだりします。
症状もないことがあり、そのまま放置しておく人も多いようです。
破裂した場合は、口臭がきつくなる場合があります。
③ 歯茎から膿が出続ける時
歯根嚢胞から骨や歯茎を突き抜けて、常時膿が出続けることがあります。
歯の根の周りの骨が、歯根嚢胞のよって溶かされてしまい、
その結果膿が垂れ流されるように出てくるようになります。
膿が中に溜まることがないために、痛みはほとんどありません。
ただ、その歯茎の部分を押したりすると、
グジュグジュとした感じで膿が出てきます。
④ 噛むと痛みがある
歯根嚢胞ができると、はじめは症状がなくてもそのうち痛みがでることあります。
特に物を噛んだりするときは痛みが出ます。
歯の根の周りには歯根膜という名前の膜があります。
この膜は、噛んだ時に固いものや柔らかいものを判断するものです。
この膜に歯根嚢胞の細菌が感染してしまうと、
噛んだ時に痛みを感じるようになります。
⑤ 歯が浮いたような感じがある
歯根嚢胞ができると、体自体がその原因である
歯や膿の袋を体の外に出そうとする働きである排除機能が働きます。
そのため、歯ごと外に押し出そうとするので、歯が浮いた感じがするのです。
そして、歯根嚢胞の中の膿が多くなり、
その圧力が働き浮いた感じがするということもあります。
⑥ 急に歯茎が腫れて激痛が出る
歯根嚢胞に膿が溜まってくると、突然腫れたり痛みが出たりすることもあります。
またその痛みの度合いも強くなってきます。
膿が外に出ることもなく、
中にたまってしまって内圧がかかり腫れが強くなってきます。
特に疲れたり、寝不足などの体調の悪い時に出たりします。
症状が強くなっているときは、
歯茎を切開し、膿を出して圧力をなくする必要があります。
⑦ 頭痛がある時
上あごの奥歯に歯根嚢胞ができたら、
鼻の通りに近いために細菌が鼻の通りに入り、頭痛がでることがあります。
この鼻の通りのことを副鼻腔といいます。
細菌がこの副鼻腔の中に入り込むわけです。
またその他には、歯から出てくる副鼻腔や蓄膿症もあります。
この対処としては、病院では抗生物質を飲んで
副鼻腔の細菌を退治する必要があります。
⑧ 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)になる場合もある
この掌蹠膿疱症は、手や足にたくさんの膿の袋ができる症状です。
歯根嚢胞のような慢性的が原因の場合もあります。
また珍しいことに、歯科用金属による金属アレルギーでも、
同じ症状がでることがあります。
この症状は、はっきりとした原因がつかめていないのが現状です。
最後に
歯は体の中でも唯一自力で直せない器官です。
こまめに歯科にかかり、チェックして健康な口腔内を保つようにしましょう。
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