納豆の原料は大豆。「畑の肉」と呼ばれるだけあって、
良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
納豆100gで牛肉80g、卵2個半のたんぱく質が摂れます。
吸収率が良いばかりでなく、コレステロールは0。
コレステロール値の高い人でも気にせず食べられる食品です。
最近はその健康や美容効果が注目されています。
いくつかの生活習慣を予防するだけでなく、
更年期を迎えた女性にもいいことばかり。
納豆のパワーをご紹介していきます。
納豆キナーゼが血液サラサラに
高血圧や動脈硬化のために血管が傷つくと、
血液が血管の外に流れ出ていかないようにするため血小板が集まって、
小さな固まりを作り、傷を補修しようとします。
その固まりがいわゆる血栓と呼ばれるものです。
動脈硬化で狭くなった心臓や脳の血管に血栓が詰まると、
心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
こうした「危険な状態」になると、それを何とかしようとする機能が働きます。
それが血栓溶解酵素のひとつ「ウロキナーゼ」と呼ばれる物質です。
納豆には発酵によって生成された「納豆キナーゼ」という酵素が含まれており、
体内のウロキナーゼと同じ血栓を溶かす働きをします。
それだけでなく、ウロキナーゼを活性化する働きもあります。
更年期の骨粗しょう症予防に
女性は男性に比べるともともと骨量が少なく、
そのうえ出産や授乳でカルシウムを大量に失うため、
骨粗しょう症になりやすい体質です。
さらに更年期を迎えると破骨細胞の働きを抑える
女性ホルモンの分泌が減ってきます。
破骨細胞が活発に働くようになると、カルシウムをたくさん摂取しても、
骨芽細胞の骨を作る作業が間に合わなくなることがあります。
つまり、骨粗しょう症予防のためにとせっせとサプリメントなどで
カルシウムを摂っても骨量を増やすことはできません。
そこで注目したいのが大豆のイソフラボンです。
女性ホルモンのエストロゲンによく似た働きをする物質で、
破骨細胞の働きを抑制してくれます。
納豆は大豆由来の食品です。
このイソフラボンに加えて、
骨芽細胞の働きを活発にするビタミンKが多く含まれます。
そのため、骨が溶けてしまうのを抑えるとともに、
新しい骨を作るWの効果で骨粗しょう症予防に
大きな効果が期待できる食品です。
納豆は、大豆イソフラボンによって、
女性ホルモンであるエストロゲンの代わりになって働いてくれます。
最後に
大豆をそのまま食べるよりも発酵している分吸収率がよく、
少なくなってきたエストロゲンを補ってくれます。
更年期に起こるさまざまな症状はエストロゲンの減少で起こるものですから、
更年期症状が少しでも楽になるためにも納豆を積極的に食べるようにしましょう。
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