内臓脂肪の代謝を促す!?トウガラシの驚くべきパワーとは

トウガラシの主な栄養素はビタミンAです。しかし、辛くて刺激のあるトウガラシをそれほど多くは食べられません。そのため、栄養補給というよりもトウガラシで注目されているのはなんといってもダイエット効果です。トウガラシ料理をよく食べる韓国の女性は、日本の女性に比べ、体脂肪の量が少ないという調査が報告されています。

皮下脂肪よりも内臓脂肪に効果あり

日本の女性に韓国の女性が1日に食べる平均的な量のトウガラシを10日間食べてもらうという実験です。その結果は皮下脂肪にはそれほど変化はありませんでしたが、内臓脂肪が平均で700gも減少しました。日本の女性と韓国の女性の体脂肪の差は皮下脂肪で500g程度の差ですが、内臓脂肪は2.2?も韓国女性の方が少なくなっています。この違いはやはりトウガラシを毎日食べているからだと考えていいのではないでしょうか。

カプサイシンが代謝を高める仕組み

トウガラシに含まれるカプサイシンが内臓脂肪を減らす仕組みは、脂肪をエネルギー源として燃やすのを助けるためです。運動をするときは、エネルギー源として最初から脂肪が燃焼されるわけではありません。まずは体に蓄えられた糖を燃やします。脂肪は燃えにくいので、すぐには燃焼されにくいのです。しかし、ここにカプサイシンがかかわってくると脂肪をエネルギーとして使うアシストをします。そのため体にたまっている脂肪がどんどん使われて、結果、内臓脂肪が減ることになるのです。カプサイシンにはエネルギー代謝を活発にしたり、体脂肪の蓄積を抑制する働きがあるそうです。また末梢血管を拡張する働きがあり、血流を増やして基礎体温を高める作用もあります。ただし、カプサイシンには脂肪を燃やす半面、胃腸の働きを活発にして食欲を増進させるという効果があります。ダイエット目的でトウガラシを食べるのは「食欲との戦い」にもなるので、あまりおススメできません。また普段食べ慣れていないトウガラシを大量に食べたりすると、その刺激で胃腸を傷めたり「痔」になる恐れもあるので、ほどほどにしておきましょう。

免疫力をアップさせるカプサイシン

トウガラシにはカプサイシンという辛み成分があります。この成分は血液中の白血球の活動を活発にする効果があります。辛いものを食べると体が元気になる気がするのは、白血球の活動が活発になるからです。白血球の中にもいろいろな種類がありそれぞれ役割が違いますが、カプサイシンによって活発になるのは「好中球」と呼ばれる種類です。この好中球は体に侵入してくる病原菌などの異物を撃退してくれる白血球です。トウガラシを食べることで、体の抵抗力を高めて病気から体を守ってくれる効果が期待できます。

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