授乳という行為は、赤ちゃんを育てる上で大切な行為ですよね。授乳とひとことでいっても、授乳には3つの種類があります。正直に言えば、完全母乳でも、完全ミルクでも、母乳とミルクの混合授乳でも、赤ちゃんが健康的で、満足ならそれで良いのです。一部の人の間では「完全母乳が赤ちゃんにとって一番!」という意見がありますが、鵜呑みにしてはいけません。自分と赤ちゃんにとって最も適切な授乳方法を選びましょう。
ママたちが抱える授乳の悩み
授乳方法によってママにはそれぞれに悩みがあります。
完全母乳の場合
・乳首が切れてしまう時がある・乳腺炎になると39度ほどの高熱に見舞われる
完全ミルクの場合
・赤ちゃんが慣れるまでに時間がかかる・準備に手間がかかるため、夜中は忙しくなる
母乳をあげるメリット
母乳には、赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり含まれているだけでなく、「母乳を吸う」という行為も赤ちゃんの成長にとって非常に重要なものです。また、子宮収縮などお母さんの身体の回復にも役立ちます。
母乳をあげることによる主なメリット
免疫力アップ、母体の回復、スキンシップやコミュニケーションなど
進化するミルク
最近はミルクの成分の研究も進み、母乳に匹敵するほどの栄養を備えた商品が多く発売されています。赤ちゃんの口腔周辺の発達については、しっかり口を動かして吸う力を鍛えることのできる哺乳びんを選ぶことで、同じ効果を得ることができます。ミルクのみを与えていると栄養不足に陥ってしまう、と言われていたのは昔の話。母乳育児ができない理由があるのであれば、安心してミルクを与えましょう。
混合授乳とは?
混合授乳とは、母乳とミルクを併用する授乳方法のこと。最近ではこの方法を取るお母さんが増えていますね。完全母乳派のお母さんでも、いつどんな理由でミルクに頼らねばならない時がくるか分かりません。母乳もミルクも受け入れられる状態にしておくことは、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても悪いことではないはずですよね。
混合授乳の方法
混合授乳の方法には、大きく分けて2パターンあります。1つ目は、足りない分をミルクで補う方法。まずは母乳だけをあげて、量が足りないようであればミルクもあげます。2つ目は、今回の授乳は母乳のみ、次の授乳はミルクのみと、1回の授乳でどちらかだけをあげる方法。最近よく聞くのは、夜寝る前に2つ目の方法でミルクを十分与えてお腹を満たし、朝までぐっすりと寝てもらおうというもの。しかし、この方法には注意する点があります。夜は母乳が多く生産される時間。その時間帯に授乳をしておっぱいを出さないと、身体は必要ないものと判断し作り出すことをやめてしまいます。混合授乳を成功させるには、多少辛くても夜中の授乳をしっかり行ってくださいね。