*

実はよく知らない。歯根嚢胞(しこんのうほう)ってどういう病気?

公開日: : 最終更新日:2017/10/06 口のトラブル , ,

皆さんの中で、歯医者に行ってレントゲンを撮り、

黒い影があると指摘されたことはありませんか?

この黒い影が問題なのです。

実はこの黒い影は、歯根嚢胞です。

スポンサードリンク

歯根嚢胞とはなんなのか?

ではこの歯根嚢胞というのはどういうものなのかというと、

歯の根元にできた膿の袋のことをいいます。

この歯根嚢胞ができるまでは、何も感じません。

痛くもなく痒くもなくで、知らないうちにできてしまいます。

そして知らないうちに大きくなり、そのうちにようやく症状が出てきます。

痛みや腫れが出てきます。

また、酷い時は蓄膿症にまで発展し、

体に大きなリスクを与えてしまうくらい怖いのがこの歯根嚢胞です。

歯根嚢胞というのは、歯の神経が死んでしまうと、

その神経が入っていた隙間に細菌が入り繁殖していきます。

これらの毒素や細菌が、歯の根の先からアゴの骨に出てきて膿の袋ができます。

体自体は細菌や毒素が顎の中に広がらないように、

袋を作って閉じ込めようとしていきます。

この袋が、膿の袋です。

この原因は、神経が自然に死んでしまうことや、

誤った根の治療によって起こります。

だいたい、はじめは症状がなく、そのうち痛みがでてきたり腫れてきたりします。

歯根嚢胞には、8つの症状があります。

      

8種類の症状とは?

 症状がない

歯根嚢胞は、歯医者でレントゲンを撮ったりしたときに

見つかることが多いものです。

それだけ症状がなくそのまま進行してしまうことが多いのです。

特に歯を治療していたり、神経を取る処置をしていたり、

めずらしいのは前歯をものにぶつけたりしてその歯をレントゲンでみると、

黒い影がみえることがあります。

これは完全なる歯根嚢胞です。

 歯茎に白いできものができる

歯根嚢胞ができて、アゴの中に細菌が多く溜り膿が溜まってくると、

歯茎から膿が出る穴ができます。

そして、歯茎に白いできものができます。つぶれたりふくらんだりします。

症状もないことがあり、そのまま放置しておく人も多いようです。

スポンサードリンク

破裂した場合は、口臭がきつくなる場合があります。

 歯茎から膿が出続ける時

歯根嚢胞から骨や歯茎を突き抜けて、常時膿が出続けることがあります。

歯の根の周りの骨が、歯根嚢胞のよって溶かされてしまい、

その結果膿が垂れ流されるように出てくるようになります。

膿が中に溜まることがないために、痛みはほとんどありません。

ただ、その歯茎の部分を押したりすると、

グジュグジュとした感じで膿が出てきます。

 噛むと痛みがある

歯根嚢胞ができると、はじめは症状がなくてもそのうち痛みがでることあります。

特に物を噛んだりするときは痛みが出ます。

歯の根の周りには歯根膜という名前の膜があります。

この膜は、噛んだ時に固いものや柔らかいものを判断するものです。

この膜に歯根嚢胞の細菌が感染してしまうと、

噛んだ時に痛みを感じるようになります。

 歯が浮いたような感じがある

歯根嚢胞ができると、体自体がその原因である

歯や膿の袋を体の外に出そうとする働きである排除機能が働きます。

そのため、歯ごと外に押し出そうとするので、歯が浮いた感じがするのです。

そして、歯根嚢胞の中の膿が多くなり、

その圧力が働き浮いた感じがするということもあります。

 急に歯茎が腫れて激痛が出る

歯根嚢胞に膿が溜まってくると、突然腫れたり痛みが出たりすることもあります。

またその痛みの度合いも強くなってきます。

膿が外に出ることもなく、

中にたまってしまって内圧がかかり腫れが強くなってきます。

特に疲れたり、寝不足などの体調の悪い時に出たりします。

症状が強くなっているときは、

歯茎を切開し、膿を出して圧力をなくする必要があります。

 頭痛がある時

上あごの奥歯に歯根嚢胞ができたら、

鼻の通りに近いために細菌が鼻の通りに入り、頭痛がでることがあります。

この鼻の通りのことを副鼻腔といいます。

細菌がこの副鼻腔の中に入り込むわけです。

またその他には、歯から出てくる副鼻腔や蓄膿症もあります。

この対処としては、病院では抗生物質を飲んで

副鼻腔の細菌を退治する必要があります。

 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)になる場合もある

この掌蹠膿疱症は、手や足にたくさんの膿の袋ができる症状です。

歯根嚢胞のような慢性的が原因の場合もあります。

また珍しいことに、歯科用金属による金属アレルギーでも、

同じ症状がでることがあります。

この症状は、はっきりとした原因がつかめていないのが現状です。

 

最後に

歯は体の中でも唯一自力で直せない器官です。

こまめに歯科にかかり、チェックして健康な口腔内を保つようにしましょう。

8020運動で、老後も健康な体を手に入れましょう!

スポンサードリンク

関連記事

no image

一生懸命きれいに磨いているのになぜ?歯周病のための効果的な歯磨き法

食後や寝る前などに歯を一生懸命磨いていたにもかかわらず、 歯周病になってしまったという人も多い

記事を読む

no image

炎症が起きているかも!口の臭いでわかっちゃう病気・歯周病とは?

歯周病とは、歯茎が細菌によって炎症を起こしていることを言います。歯と歯茎の境目は、歯周ポケットといい

記事を読む

no image

口の中だけじゃなかった!全身の健康にも影響する「オーラルケア」

皆さんは、オーラルケアグッズはどのようなものをお使いですか? スーパーやドラッグストアには、さ

記事を読む

no image

歯が丈夫な人はハゲやすく、歳をとっても髪が多い人は歯が弱い。これって本当?

「歯が丈夫な人はハゲやすく、歳をとっても髪が多い人は歯が弱い」と、 漢方では言われていますが

記事を読む

no image

炎症が起きている「だけ」なんて思わないで!軽く考えてはいけない歯髄炎と歯根膜炎!

歯髄炎というのは、簡単に言うと神経の仲間である 歯髄神経と血管が通っている歯髄という部分から、

記事を読む

no image

実は逆効果?歯磨きし過ぎに注意!?口臭の原因と歯磨きのコツ!

誰かと話しているときに、不意に気になるのが口臭です。相手が口もとを手で覆っていることがあったら気が気

記事を読む

no image

単なる歯肉炎だと思っていませんか?急性壊死性潰瘍性歯肉炎

すでに歯肉炎にかかっていた人が合併症を発症すると、 この急性壊死性潰瘍性歯肉炎になりま

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

これでわかる!漢方医学 第二回 ~西洋医学と東洋医学・漢方医学の違い~

第二回目の今回は、漢方医学の「西洋医学と東洋医学・漢方医学の違

これでわかる!漢方医学 第一回 ~漢方医学の歴史~

「漢方医学」についてわかりやすく解説をしていきたいと思います。

no image
犬のダイエット〜深刻なペットの肥満問題

現代社会でペットの肥満は 人間と同様、深刻な問題。 うちの子達、ビー

no image
エッセンシャルオイルの使い方や効能〜レモンオイル編

レモンが私達の身体に良い事は 皆さんもご存知だと思いますが、 なんとレ

no image
エッセンシャルオイルの使い方と効能〜ペパーミントオイル編

ガムや歯磨き粉でお馴染みの ペパーミントですが、 スペアミントとウオー

→もっと見る

PAGE TOP ↑