健康にいい食事として知られている地中海式の食事。
その中でも要となるのがオリーブオイルです。
2006年4月には、アメリカでとっても有名な健康雑誌『Health』(ヘルス)に
世界5大健康食品
のひとつとして数えられていました。
ちなみにほかの4つも含めてご紹介すると、
韓国のキムチ、日本の大豆(大豆製品)、ギリシャのヨーグルト、
インドのレンズ豆、そしてスペインのオリーブオイルです。
では、オリーブオイルは他の油とどう違うのでしょうか。
いくつかの研究結果を見ながら比較していきます。
油(脂肪酸)とコレステロールの関係
一般的な油の性質から見てみましょう。
まず、油(脂肪酸)によって血中のコレステロール値は変化することが分かっています。
[su_note note_color=”#d1ff66″]飽和脂肪酸を摂取すると、血中コレステロール値増える
多価不飽和脂肪酸を摂取すると、血中コレステロール値は下がる
一価不飽和脂肪酸を摂取すると、血中コレステロール値は下がる[/su_note]
摂取する 脂肪の質 が重要になるのですね。
では、それぞれ具体的にどんな食材があるのでしょうか。
飽和脂肪酸の食材 バターやラード、マーガリンそして牛や豚の脂身といった動物性の脂肪のことです。固形が多いですね。 多価不飽和脂肪酸の食材 コーン油、亜麻仁油、イワシ油、サンマの油に含まれています。 一価不飽和脂肪酸の食材
オリーブオイルはもちろんのこと、ひまわり油や菜種油といった
植物由来のものが多いです。
コレステロールが気になる場合には不飽和脂肪酸ですね!
心臓血管障害の発症率が摂取する脂肪量によって変わる。
みんななんとなく脂肪の摂りすぎはよくないことはわかっていますが、
ちゃんと研究結果も出ています。
地中海式食事を人気にしたキース博士の実験によると、
動物性脂肪摂取量の違いによって、心臓血管障害の発症率が変わるという結果が出ています。
日本を含めた世界7か国を対象とした大規模な調査で、
地中海沿岸諸国の心臓血管障害の発症率はアメリカの3分の1程度だったとのこと。
このことからも、摂取する 脂肪の質 がいかに大事か、動物性脂肪をいかに抑えるかが大切だとわかりますね。
このとき、日本はギリシャと並んで冠動脈疾患による死亡率が最も低いという結果でした。
でも、キース教授の研究は1950年代のことで、
その後日本の食卓はどんどんと欧米型の食事に代わっていて、
心臓血管障害の発症率も増えています。
まとめ
・摂取する脂肪の質によってコレステロール値が変わること。
・心臓血管障害の発症率も動物性脂肪摂取量によって変わる。
という2つの研究結果をご紹介しました。
私も健康診断でコレステロール値に引っかかり、
食事療法の面談を受けた時に言われたのですが、
食べる物をうまく選んでいきたいですね。
肉類よりも魚、
ラーメンなどのこってり系よりもあっさりとソバ、
串揚げよりも白身魚のカルパッチョ!!